築年数の割には激しい痛みが見られたので、開口調査を行った所浸水がみられました。さらに調査すると梁、柱の腐食という重大な欠陥に発展していることがわかりました。
築年数をお聞きすると9年とのこと。新築10年以内でしたら瑕疵による補修を施工会社に申し立てが可能です。ところが施工会社が倒産しており補修を要求できないので瑕疵保険を適用することになりました。
建物の状態は外観から見るだけでも外壁のひび割れ、軒裏の雨染みなど気になる箇所がありました。開口調査を行うとベランダ付近の梁、柱、雨水の侵入があり、腐食がおこっていました。室内の天井への漏水、構造躯体の重大な欠陥となっていましたので瑕疵保険の対象工事となりました。
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補修工事はかなり大掛かりになりました。外壁、ベランダ周辺の解体、梁、柱の交換を行いました。つまり外壁を解体撤去してその上で梁、柱を交換しました。とはいっても柱を抜くには一度建物が崩れないように補強を行う必要がありますので時間と技術が必要です。まずは補強工事を行いそれから梁、柱を交換、交換後補強を外してから外壁を元に戻しました。ここまでは瑕疵保険の範囲で行いました。
足場をかけた大掛かりな工事でしたので同時に建物の各部をすべて点検、補修しました。雨樋の補修・調整、外壁塗装、サッシ周りの防水シールの打ち直し・打ち増し、ベランダFRP防水メンテナンス、換気扇排気口清掃などを行いました。